
歌の夕べ、無事に終演を迎えることができました。ご来場いただいた皆様、応援してくださった皆様、先生、友人、同僚と家族の皆々様、本当に有難うございました。

おかげさまで初演作品も納得のいく形でお届けできたかと思います。《諏訪の吉良家》とともに今回の機会を与えてくださった荻野松宣さん、プログラミングについてご相談をしたところ、快く新作を書いてくださった若林さん。そして吉良家側から見た忠臣蔵をナビゲートしてくださった通りすがりのオジサンは作詞もしてくださいました。先生方がいないと今回の企画はあり得ませんでした。
シューベルトは一番好きな作曲家なので選曲できる時はいつも入れたいと思っています。《白鳥の歌》はシューベルトは曲集としての全曲演奏を想定していませんでしたし、レルシュタープの詩による作品を抜粋しました。
Youtubeなどで他の音源を探す方向けに、原語も載せておきます。
シューベルトSchubert
白鳥の歌 Schwanengesang
愛の便り Liebesbotschaft
兵士の予感 Kriegers Ahnung
セレナーデ Ständchen
滞在地 Aufenthalt
別れ Abschied

シューマンも同じく大好きな作曲家です。低い声で歌われることはそこまで多くない作曲家ですが、実は低声に適した色調の曲もたくさんあります。今後も紹介していければと思います。今回取り上げたレーナウの詩による作品は、有名な作品がたくさん生まれた「歌の年」である1840年から10年が過ぎ、渋みや言い表せない孤独感などを、見せかけではないところで癒すような作品が多くなった頃の作品です。
シューマン Schumann
レーナウ歌曲集 Lenau-Lieder Op.90
蹄鉄工の歌 Lied eines Schmiedes
私の薔薇 Meine Rose
来ることと去ること Kommen und Scheiden
牧場の娘 Die Sennin
孤独 Einsamkeit
陰鬱な夜 Der schwere Abend
鎮魂歌 Requiem

休憩を挟み、荻野松宣《諏訪の吉良家》初演がありました。忠臣蔵で常に悪役にされる吉良家ですが、実は諏訪へと孤独に流された悲運の後継ぎがいました。その吉良義周を取り巻くお話をミュージカルソングとしてお届けしました。いずれ完成版を世に広めたいですね。

若林千春さんの《時の中の樹々たちへ》は、シャンソン編曲集で、ポルナレフ、さくらんぼの実る頃、枯葉というフランスのシャンソンの系譜に沿った作品かつ樹々のことを歌った作品にスポットライトを当て、美しく編曲してくださいました。3曲並べると、独自の様式が見えてきて興味深いところです。シャンソンは初挑戦でしたが、少し芸の幅が広がったように思います。他にも取り上げたい作品があるので、またこのような選曲にもチャレンジします。

最後の三善晃《五柳五酒》は、陶淵明の詩をベースに酒を歌った内容です。なかなか複雑なことをしている割に酔っているという、遊びが多分に盛り込まれた作品で、最後の盛り上がりは独自の方向性で、似た作品が思いつきません。フィナーレにぴったりだと僕は思いましたので選曲しました。
アンコールはシューベルト 音楽に寄せて
Schubert / An die Musik
以上の、(一応自分としては)まとまりのあるプログラムでした。有難うございました!また時機を見て自主企画を開催します。

コメントを残す